お気に入りを持ち歩く

出先で「無いと困るアイテム」があるのならば、持ち歩くのがよい。

父は外食にいくと、食後は必ず爪楊枝を探していた。爪楊枝を置いていないお店も多く、そんな父のために、爪楊枝ケースを贈った。

私は過敏性腸症候群のけがあり、止瀉薬とタオルなどを持ち歩いている。流石にこの現代の日本の首都圏だとトイレットペーパーが切れているということはないが、以前はトイレに流せるポケットティッシュをお守りのように持っていた。

最近は駅のトイレの個室も増え、しかもすごくきれいになっている。臭くないし、落書きもない。

日本は本当に便利になっているから、手ぶらで出たとしても不便しないのが当たり前になっているが、実は大変なことなのだ。

自販機もあるし、コンビニもある。お店にいけばお手拭きも出てくるし、水がただで供される。

それを当たり前と思うのではなく、感謝しつつ、それでも自分に足りないものがあったら、自前で用意する。自前で用意するのが普通と思って、自分のお気に入りを用意する。

そうやっているうちに新しいニーズが見えたり、商品開発ができたり、サービスが作れるかもしれない。

愚痴は抑え込むだけではなく、原因を探って、見方をちょっと変えることで、別の創造の種を生み出すこともできるのかもしれない。

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