のたうち回るような苦しみがあるなんて意識していなかった

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今宵はお酒飲みにはホラーなお話をさせていただこう。

「酒は百薬の長」というが、そもそも薬自体が毒である。

薬というのは、悪くなったところにだけ効くのではなく、全体に同じように効くものだ。「効くもの」は用法用量を守っても副作用というものがある。

そうであるのに、酒を毎日あおっていては、用法用量の点からいっても明らかに毒である。

風邪になりたくないからと毎日風邪薬を飲んでいる人がいれば笑い話かと思うだろうが、毎日晩酌をする姿には、首をかしげながらも許容してしまうのはどういうわけなのだろうか。

お酒を楽しんでいることに対して苦言を呈しているわけではない。

ただ、その「薬」に依存していないかどうかは確認したほうがいいかもしれない。

きっかけが些細なことであっても、一度サイクルにハマるとその効果や刺激をとめどなく求めるようになる。耐性がついてしまい、効かなくなるのだ。

きっかけが些細なら、早めにその原因を潰しておくべきだろう。

ストレス解消であるとか、寝付けないからと杯を重ねていても10年くらいは肝臓は黙っている。

30代も半ばを過ぎれば、次第に体が悲鳴をあげはじめる。いままで大病をしたことはないし、これは歳のせいだと思うかもしれない。

少し肝臓の話をしよう。

肝臓はいわゆる解毒のための臓器である。

アルコールが入ってくると、これは結構な毒なので優先的に処理をする。そして他の解毒は後回しとなる。

肝臓にも許容量があるわけで、それからあふれると全身に毒が回り始める。それでも肝臓は仕事を続ける。

そしてあるとき、肝臓は仕事をするのをやめる。肝硬変である。

動物とは生きているだけで体に毒物を貯めていくものである。それを日々デトックスすることによって健康を保っている。

肝臓を悪くするというのはこの毒を貯め続けていくということである。

体全体が毒に侵され、麻酔なんて効かない。そもそも麻酔も毒物であるからそれによってどんどん体は衰弱していく。

この末期症状は本当につらいときく。

「アルコールがない生活なんて」と思っていたこともある私だが、結構最悪の部類の死に方と引き換えともなると考えを改めざるを得なかった。

ハレの日に、ちょいといただくお酒。しばらく仕事を頑張ったから、それをねぎらうお酒。

お酒を美味しくいただく機会を限定すれば、より美味しく感じられるだろうし、長く楽しむことができるだろう。

私が言いたいのは、「のたうち回るような苦しみが待っていることを覚悟してお酒を飲んでいる人は少ないだろうから、なにと引き換えにしている楽しみなのかは予め知っておいたほうがいい」ということである。

30代の半ばを過ぎたお酒飲みの皆さんには、一度3週間程度の禁酒をして、自分の依存度をチェックしてみてもらいたいと思っている。

歳のせいだと思っていたことも、案外、肝臓が毒を処理しきれていなかったせいだということもある。

「ぜひ、お試しいただきたい」と禁酒19日目の私は思っている。

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